「吟雪(ぎんせつ・ゆきをぎんず)」
出典:唐・孟郊「夷門雪贈主人」
雪を見ながら詩を口ずさむの意。
吟ずるとは詩(漢詩)などに節をつけてうたうこととか。
うーん、昔のひとはなんて風流なんでしょう、
と思っていたら・・・・!
出典元の漢詩の一節を見ると、
「夷門貧士空吟雪、夷門豪士皆飲酒」。
訳を見ると、
「貧者はそうやって雪の日に感傷にひたり、
富貴のヒトは酒を飲んで楽しむ」と!
作者は唐の詩人ですが、生涯不遇で、
それを嘆く「苦い心持ち」の詩が多いらしい。
むむむ、同じ雪でも貧富の差次第で
味わい方を分けるか?
孟郊さん、けっこう複雑な味です。
私は雪を眺めて歌をうたい、酒を飲みます。